"854ページ"、"19年に及ぶ物語"、、、あっという間でした。
『
白夜行』
買う時には若干その分厚さに戸惑いましたが、気が付くと「物語は数年経っているし、
ページ数も相当進んでいた」なんて感じでドンドン読み進められました。
何がそんなに面白かったのか?
その答えは、馳星周氏が書かれた解説を読んでハッキリしました。
内容がわからないように、ちょっとだけ拝借。
内面を一切描かない。
動機すら描かない。
取り巻く人間たちの視点を通してのみ描写される。
人は他人の心を読むことはできない。つまり、何故そうなったのか、どうやってそれを実現したのかという、
いわゆる"答え"が描かれていないのです。
それに近いものは描かれていますが、それはあくまで
"取り巻く人間たち"がそう考えた"
"そうに違いないと信じている"
というものであり、"真の答え"では無いのです。
こういう"答えはこうでした"みたいなものがハッキリしない物語が私は好きです。
読後に自分の頭の中で話を咀嚼し、自分なりに自分がいいと思った部分のみ吸収する、
この作業による結果は人生経験と共に変化します。
(それは私の物語解釈力が弱いからなのかもしれませんが)
つまり、私には再読時の楽しみが確実にあるということなのです。
しかしながら、人によっては非常につまらないものかもしれません。
全然スッキリしないのですから。
その批判は仕方がないでしょう。
何を期待して読むのか次第でしょうし。
さて、こんな『
白夜行』
が2006年1月よりTBS系でドラマ化されるそうです。
⇒
ドラマ『白夜行』オフィシャルサイト (小説を読みたいと考えておられる方は、見ない方がいいと思います)
ん~、どうなんでしょう?
「純愛とは何ですか?」とは何ですか?
しかも、セカチューコンビって・・・
完全に"切ない純愛"のイメージをアピールしてますね。
私の読後のイメージとは全然違うなぁ。
電車男のように、ドラマはドラマでいいかと思える作品になればいいですね。
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テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行"ただのバイク旅行記"だと思っていました。
昔、"
深夜特急"にはまったので、また同じ感覚で楽しめるのかと思っていたら、
思いのほか勉強になる本でした。
彼は、立ち寄った国々の情勢をつぶさに観察し、分析し、買い/売りを判断します。
その判断の鋭さといったら、もう感服するしかありません。
頭の中で常に「ふむふむふむふむ」言っていました。
1995年初版ということを考えて読むと余計に彼の凄さを感じてしまいます。
これだけの分析力を身につけられたらいいなぁ、と簡単に思えますが、
彼も言っているとおり、やはりハードワークが必要です。
もちろんハードワークで得た知識を、実益を伴う形でアウトプットできるだけの
才能(知恵)がいると思います。
しかしながら、ハードワークをするだけなら誰でもできるはずですし、
やらなければならないと思わされました。
村上龍氏が解説を書かれているのですが、氏がジム・ロジャーズからもらったサインに
書かれていたというフレーズには、彼の真髄が感じられます。
「リュウ、人生は短い。遠くまで行け。そして深く考えよ。」
株式投資のノウハウ本ばっかり読んでる場合ではないですね。
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テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌
アーヴィングの『
アルハンブラ物語』を読み終えました。
初版は1832年。
立派な古典です。
こう書くと結構引いてしまう方がおられるかと思いますが、
実際読んでみると、想像していたような堅苦しい感じではなく、
むしろ御伽噺のような感覚で非常に楽しく、読みやすかったです。
というのも、この本の内容が、伝承された物語を作者が地元人から聴き、
それをまとめたという形になっているからでしょう。
実際に作者がスペインを旅する際の話なんかも出てくるのですが、
ほとんどがこの伝承の物語です。
伝承の物語自体は、「あそこにお宝が」とか「美女と騎士」といったような、わかりやすいものです。
また、それがイスラム系の雰囲気(アラビアンナイトとか)を
醸し出しており、異文化感をたっぷりと味わうことができます。
主な舞台となっている
アルハンブラ宮殿に行ってみたくなりました。
バレンシアでサッカー観戦の次ですけど。
以下の方にはオススメです!
・スペインに興味がある方
・スペイン旅行を計画されている方
・アルハンブラ宮殿を脳内観光したい方
・イスラム系の御伽噺に興味がある方
・なんだか西洋系の世界に浸りたい気分の方
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テーマ:**本の紹介** - ジャンル:本・雑誌
図解でわかる ヒューマンキャピタルマネジメント―人材資本を活かす100のキーコンセプト駅にあることもあって、隔日くらいで書店に寄って帰ります。
だいたいは立ち読みして帰るのですが、当然衝動的に本を買ってしまうことも多々あります。
この本も、衝動買いといって差し支えないでしょう。
そもそもヒューマン・キャピタル・マネージメント(HCM)って何でしょう?
ご存知の方もいらっしゃると思いますし、英語で解るという方もいらっしゃるかと
思いますが、一応説明させていただくと「人的資源管理」、「人材資本管理」という意味です。
「企業の成長にはやはり人材が必要であり、その人材をどう管理するか?
100%以上の力を発揮させるにはどうしたらよいか、どうやってそういう戦力を育てていくか?」転職にあたって「人材の育成、管理」というのも面白そうということもあって、
勉強がてらに買ってみたのですが、この本は「HCMが理解できる」というものではなく、
「HCMを鳥瞰する」といった類のものであり、やや期待外れでした。
ただ、100ものキーワードが取り上げられ、しかも簡単な説明がついているので、
これを念頭に置いておくことで、状況に陥ったとき何を学べばいいのかがわかるかもしれませんし、
また今の自分の会社に必要なアクションがわかるかもしれません。
(どうやったら社のモチベーションが上がるんだろう?誰にどんな研修をしようか?など)
会社を辞める前に、何にも確立されていない新人研修システムを整える提案をしてみようかな。
この本にも書いてありましたが、学習効率はアウトプットが一番です。
いろいろ読んで、いろいろ実践していきましょう。
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<喫煙者率>10年連続で過去最低を更新 女性は増加 (Yahoo!ニュース)
かくいう私もついこの間まで喫煙者でした。
流行の「
禁煙セラピー」を読んで、影響されやすい私は、結構すんなり禁煙できました。
吸わなくなってもう3ヶ月です。
たぶん、もう完全にやめられたと思います。
しかし、「禁煙セラピー」が万能だとは全然思いません。
実際に周りの人で、読んでもやめられなかった人がたくさんいます。
結局のところ、自分の意志が大事なんでしょう。
私の場合、
・年間のタバコ代を投資に回したい
・年をとっても、サッカーを続けたい
・時間を無駄にしている気がする
・社会的に迫害されてまで吸う価値があるのか疑問
などという理由で、ずっと禁煙したいとは思っていましたし、さらに、それに向けて
タールも1mgに落としていた為、すんなり洗脳(あえてそう言います)されたのだと思っています。
さて、今回の調査にはこの本の影響があったのでしょうか?
気になります。
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